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え、ただの木片が数百万!?香木について!




皆様は『香木』というものを知っていますでしょうか?

香木とは文字通り香りを持つ木のことを指します。
日本では古くから重宝されてきました。
現代でもその人気は鳴りやまず、中にはびっくりするような価値のある香木もあるんです!

今回は香木についてみていきましょう!

香木の種類

香木といっても様々な種類があります。

その中でもとくに有名な3種類を紹介いたします。

白檀
白檀(びゃくだん)半寄生の熱帯性常緑樹です。産地は様々ですが中でも芳香の持続性が高いインド産が最高級品とされています。常温で芳香を放つため、日本では仏具をはじめ、扇子などに使用されているので手に取ったことのある方も少なくないのでしょうか。

沈香 
熱帯アジア原産のジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑樹で、長い年月をかけて樹木がダメージを負った際に分泌される樹脂が生成され沈香となります。一部地域から産出されるものを除いては、一般的に常温では香らず、高温で樹脂が揮発して放香するため通常香りはありません。

伽羅
沈香の最高級品を伽羅(きゃら)といいます。現在、ほぼすべての沈香属全種はワシントン条約の希少品目第二種の指定を受けています。

このように香木には様々な種類がありそれぞれ用途や価値が違います。

日本の香木の歴史

香木の歴史はかなり古くまでさかのぼります。
日本書紀には推古天皇3年(595年)淡路島に香木が漂着しました。それを香木とは知らずに焚いた人が香りに気づき朝廷に献上しました。その後あの聖徳太子が沈香と鑑定したと残されています。 

時代を駆け抜けた香木ですが、平安時代末期から武士が台頭してくると清爽な香りをもつ沈香を武家は大変好んだとされています。
鎮静効果に優れる沈香は、戦の前の高ぶる気持ちを鎮めるなど、香りの精神性を重用されていたのではないでしょうか。

そこからまた時は経ち明治時代にはいると、香木の流通は流通は大きくなります。戦争などの影響から一時は衰退しましたが、少しずつ立ち直り再び見直される事となります。

高価な理由

香木とは金と同じように1gいくらという金額の決め方をすることがあります。

その価値は様々で白檀や低品質な沈香は1g100円以下でも購入することができます。この価格は価格も高いとは言えまない金額です。しかし伽羅などになると1グラム数万円が当たり前のものもあります。高額な理由は希少性が高いこと、産出国のベトナムにおける資源の減少と採掘コストの高騰、国際的な需要が多く国際取引が盛んであることなど様々な要因があります。

一見ただの木が、金より高いなんて驚きですよね!それほど香木というものは世界中で愛されているんですね

まとめ

今回は香木について記述しました。
自分には縁がないと思っていても、急に物置から出てきたなんて言うこともあるかもしれませんね!

 

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